動物病院を経営されている院長先生、日々の診療と経営の両立、本当にお疲れ様です。
前回のコラムでは、予約データを最大活用した患者満足度向上とそのコミュニケーション戦略について解説いたしました。
最終回は、実際に時間予約システムと集患施策を導入し、圧倒的な成果を上げた成功事例をご紹介します。この事例を通じて、あなたの病院でも収益向上&未来への展望を描いていただければ幸いです。
ある中堅の動物病院は、地域の飼い主さんからの信頼も厚く、多くの診療依頼を受けていました。しかし、以下のような課題も抱えていました。
– 待ち時間の長さや予約の煩雑さによる患者満足度の低下
– 未効率な予約管理が原因の再診促進の遅れ
– Webからの新規集患が伸び悩む
– リピーターとの関係性不足で効果的な長期戦略が実施できない
これらの課題を解決すべく、院長先生は「時間予約システム」の導入と併せて、「集患・集客」のデジタル施策を実施することを決定されました。
1. 時間帯予約システムの導入
オンライン予約システム『Animary byGMO』(以下、Animary)を採用。スマートフォンやPCから完全にインターネット経由で予約・変更・キャンセルが可能になったことで、飼い主さんの利便性を大きく向上させました。
– リマインド通知機能によるケア漏れの防止
– 予約状況をリアルタイムで把握し、待ち時間短縮を実現
2. WebマーケティングとSEO・MEOの強化
地域性を意識したSEO・MEO対策、Googleマイビジネスの最適化、口コミ促進施策を実施。
SNS(Instagram、Facebook)やWeb広告も併用し、新規患者の獲得に力を入れました。
3. 情報配信と患者フォローアップ
予約データと連携した自動メールやQRコード付きの情報配布、誕生日や記念日の特別メッセージでリピーターとの絆を深める工夫も行いました。
導入から半年で成果が見られはじめました。
詳細な数値は非公開ですが、主要な指標をご紹介します。
1. リピート率の大幅向上
– リピート率:以前は約45%だったが、半年後には70%以上に向上
これは、定期検診や予防ケア、健康管理提案が浸透した結果です。
2. 予約件数と来院数の増加
– 【総予約数】:導入前に比べて約35%増
– 【新規患者数】:WebやLINE経由の予約が3割を超え、新規開拓に成功
3. 患者満足度と口コミ数の増加
口コミ数は導入前から倍増。
満足度の高い患者の声や評価がSNSや口コミサイトで広がり、新規患者誘導に寄与しています。
4. 売上と収益の向上
– 既存患者と新規患者の増加に伴い、売上は導入前と比較して20%以上増加。
– 定期健診や予防ケアの契約率も高まり、収益の安定化に成功。
この事例の成功要因は、以下の点に集約されます。
– 全院が一丸となって新システムとデジタル施策を推進
– 飼い主さんのニーズやライフスタイルを考えた“使いやすさ”の徹底
– 予約データを軸にした、きめ細かなフォローと提案
– Web×リアルの連携とコンテンツマーケティングの継続
未来展望としては、「予約・集患」×「リピート促進」×「データ解析」をさらに深め、より精度の高い患者管理と提案を進める予定です。
また、AIやビッグデータの導入も視野に入れながら、持続的な成長と差別化を図っていく計画です。
この動物病院の成功事例は、「時間予約システムとデジタル施策の統合」がいかに効果的かを示した好例です。
リピート率の向上による安定経営、新規患者の獲得、そして患者満足度向上の実現が、今や現実的な目標となりました。
ぜひ皆さまの動物病院でも、これらの施策を取り入れ、次なる成長と成功への道を歩み始めてください。
未来の動物病院経営のカギは、「ITと患者理解」にあると言っても過言ではありません。
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最後までお読みいいただき、ありがとうございました。
今後も、最新トレンドと成功事例を参考に情報を発信していきたいと思います。